どうもsardです。今回はふもっふのおみせ(https://x.com/fumoshop)様よりご提供いただきました「Dove Audio」の【DOVE SEEDS】のレビューをしていきます。ゲーミングイヤホンでありながら、音楽使用でも満足ができる二刀流仕様のイヤホンになっています。ぜひ参考にしてください。
Dove Audio 【DOVE SEEDS】とは
まずは今回レビューをしていく【DOVE SEEDS】について解説をしていきます。
【DOVE SEEDS】はDOVE Audio社が販売を行っているプロフェッショナル仕様のイヤホンとなっています。何がプロフェッショナルなのか、それはゲーミングから音楽鑑賞まで幅広く使用することができる二刀流仕様になります。
DOVE SEEDSは1991年に誕生。そして4年を掛けてサウンドチューニングを設計の最適化が行われています。4年の間に8回改良を重ねており、小型で装着感に優れ、快適性が向上した筐体が誕生しています。形状は三点支持構造と一見特殊な形状をしていますが、とても装着感の良いイヤホンに仕上がっています。また、漏電の防止や音質劣化を最小限に抑えるために単結晶銅・銀メッキ線材を使用したりなど内部設計にもこだわったイヤホンとなっています。

そして何よりも特徴的な点はイヤホン本体に物理ボタンが搭載されている点です。何をする物理ボタンかと言いますと、音質をチューニングするために使用する物理ボタンとなっています。この物理ボタンを切り替えることで合計8種類のチューニング設定から使用シーンに合わせて音質をチューニングすることができます。これにより、ゲームから音楽まで幅広く対応することが可能になっています。

ドライバーは片側1基のBAドライバーを採用しています。BAドライバーは高音域でクリアなサウンドの再生を得意としています。これによりゲーム、特にFPSにとって最も重要な定位感と足音を正確に捉えられるようになっています。この辺りは後程詳しく解説をしていきます。

さらに6.2mmのマイクが搭載されており、付属の専用DACを使用することでアクティブノイズキャンセリングが有効になります。アクティブノイズキャンセリングが搭載されているため、クリアな声でボイチャはもちろん普段の通話も行うことができます。

接続可能機器はPCはもちろん専用のDACが付属しているためスマホやスイッチなどでも使用することができます。また、専用DACは高純度単結晶銅に銀メッキが施されており、信号の劣化を最小限に抑えることができます。さらにAndroidアプリまたはPCブラウザ経由でイコライザー設定を行うことができます。iOS端末では設定できないのは残念ですが、AndroidまたはPCで調整したイコライザー設定はチップに記録されるため、iOS端末でも調整したイコライザー設定で音を楽しむことができます。


開封
それでは早速開封をしていきます。
まず箱ですがかなりコンパクトです。後程ご紹介しますが、付属品はかなり豪華でありながらコンパクトなパッケージになっており、私のようにガジェットの箱は基本保管する勢からするとありがたいですね。側面・背面にも情報がびっしり記載されています。




さて中身を見ていきましょう。中身はイヤホン本体・ケーブルに加え、DACや交換用のイヤーピースにメンテナンス用のピンセットなど付属品は豪華です。地味にありがたいのがイヤーピースを保管するためのケースも付属しています。イヤーピースの種類は多いため、耳に合ったイヤーピースが見つかると思います。

イヤホン本体を見ていきましょう。本体はクリアになっており中の基盤などが見えます。形はかなり面白い形状をしています。この形が快適な着け心地を実現してくれています。クリアな見た目は好みが分かれそうですが、私個人はクリアよりは、カラーコーティングなどが施されている方が好みですね。特徴である物理ボタンは写真の場所に搭載されています。



ケーブルはかなり柔らかいため取り回しがしやすいです。ゲームで使用している際も邪魔になりにくいのがとてもいいです。DACも大きすぎないため、持ち運ぶ際邪魔になりにくいです。また、Type-Cの延長ケーブルも付属しているため、PCが遠い時でも心配することなく使用することができます。


ケースの中にはイヤーピースだけでなく、スイッチを変更するためのピンに、メンテナンス用のピンセットと交換用フィルターが付属しています。そして持ち運び用の巾着まで入っていると、かなり付属品は豪華だと思います。

音質
ここからは最も重要な音質についてレビューしていきます。ゲームと音楽の二刀流仕様と言うことで音楽編とゲーム(FPS)編で聴いていきます。検証方法はイコライザー設定なし・各チューニングの特性の音質変化のみで聴き比べていきます。
音楽編
さてはずは音楽編からです。先にゲーム編から行きたいところですが、ゲーム編での説明をわかりやすくするために、音楽編から行っていきます。
8種類それぞれのチューニングごとに聞き比べていきます。チューニングの種類は画像を参照して見ていってください。
チューニング1
すべてのボタンをオフにした設定。高音の表現力は高いですが、低音は苦手のようです。低音の音圧が弱いため、物足りないと感じる人も多いと思います。良くも悪くも普通の音質です。この設定を本記事ではデフォルト設定とします
チューニング2
1のボタンのみオンにした設定。デフォルト設定に比べ音全体の音圧が強くなり臨場感が増します。特に低音が強化されています。高音も強化されており、バランスの良い音になっています。

チューニング3
2のボタンのみオンにした設定。デフォルトに比べ高音が強化されている。低音も強化されているが、チューニング1に比べると低音は弱い。高音強化用のチューニングとなっており、女性ボーカルの楽曲と相性が良い。

チューニング4
3のボタンのみオンにした設定。かなり高音が強くなります。低音が掻き消える程に高音が高く、シャリ感も強いため、かなり好みが分かれる。私は苦手ですね。あとシャリ感がかなり強いため、長時間は耳が疲れてしまいます。

チューニング5
ボタン1、2をオンにした設定。チューニング2、3、4に比べ音の輪郭がとらえやすくなっており、ギターやドラムなどの音の聞き分けが行いやすい。楽器の音を楽しみたい時におすすめのチューニング設定。

チューニング6
ボタン1、3をオンにした設定。ボーカルの解像度がかなり上がる。シャリ感が強いため好みがかなり分かれるが、ボーカルをしっかり聴きたい時におすすめのチューニング設定。しかしシャリ感が強い…

チューニング7
ボタン2、3をオンにした設定。チューニング6に比べシャリ感が抑えられておりながら、ボーカル・楽器両方の音をしっかりとらえることができる。個人的に音楽を聴く際は一番おすすめのチューニング設定です。

チューニング8
全てのボタンをオンにした設定。ボーカルの表現力が高くなっており、ボーカルの臨場感が強くなります。ただ低音は弱いため、曲全体の臨場感は少し弱い。

ゲーム編
さてお次はゲーム編に入っていきます。今回試したゲームは【シージX】【バトルフィールド6】【APEX】になります。
まず総合的な評価ですが、全然ありです。メインイヤホンとして活躍できる性能をしています。定位感もしっかりしており、シージXにおいては、相手の位置を音でしっかり把握することができます。また、イヤホンの音の特徴として高音が強いため、足音や銃声をしっかり捉えることができます。そのため、相手の位置をより把握しやすくなっています。特に銃声はAPEXなどのバトロワ系では遠くの敵を把握するのに大切なため、バトロワ系のFPSでもしっかり使用することができます。
しかし逆に音一つ一つの輪郭表現は弱いため、バトルフィールド6のような四方八方で銃声や爆発音がなっていると、足音などをとらえるのは厳しかったです。ここはイコライザー設定などで調整することはできますが、デフォルトでは厳しいですね。
音質のチューニングについては【チューニング4】に合わせるのが特におすすめです。音楽編で述べたように、高音がとても強いため、足音や銃声をしっかりとらえる必要のあるFPSにおいてはとてもおすすめです。ただ、シャリ感が強いため、銃声などがかなり耳に刺さりゲームに集中しにくくなるため、シャリ感を抑えより足音が聞こえるイコライザー設定を各ゲームで詰めていきましたので参考までに掲載していきます。ぜひ試してみてください。
イコライザー設定(シージX)
耳に刺さるような銃声音を抑えつつ、足音が聴き取りやすいイコライザー設定。

イコライザー設定(APEX)
足音・銃声・フラグの爆発音を聞き取りやすくしたイコライザー設定。

イコライザー設定(バトルフィールド6)
足音を聞き取りやすくしつつ、爆発音を感じやすくし、臨場感も程よく楽しめるイコライザー設定。

惜しい点
最後に惜しい点について述べていきます。
まず惜しいと感じた点は、手元でボリューム調整ができないことです。マイクのオン/オフスイッチは搭載されていますが、ボリューム調整ボタンはありません。
DOVE SEEDSの特徴である物理ボタンによるチューニング設定は便利ですが、変更すると音圧が急に変化し、同じ音量でも爆音になってしまうことがあります。そのたびにPC画面右下から音量を調節しなければなりません。また、ゲーム中も手軽に音量調節ができないため、少々不便です。手元で音量を調節できれば、さらに使い勝手の良い素晴らしいイヤホンになっていたと思います。
もう一つ惜しいと感じた点は、イコライザー設定です。設定できること自体は良いのですが、ブラウザ経由で行わなければならず、さらにアカウント登録が必要なのは少々残念です。
イコライザーを調整するには必ずブラウザを開き、専用サイトにアクセスする必要があります。そのため、ブックマークバーに追加しておくなどの準備を忘れないようにする手間がかかります。ソフトウェアをダウンロードして設定できる方式に比べると、必要なアクションが多くなってしまいます。
また、アカウント登録をしなければ設定自体ができないため、このあたりのハードルはもう少し下げても良いのではと感じました。
まとめ
今回は、ふもっふのおみせ様よりご提供いただいた「Dove Audio」の【DOVE SEEDS】をレビューしていきました。
【DOVE SEEDS】は、ゲームと音楽の両方で活躍できる“二刀流”仕様のゲーミングイヤホンで、イヤホン本体には物理スイッチが搭載されており、8種類のチューニング設定が可能となっています。一つのイヤホンで多彩な音を楽しめます。
ゲーミングイヤホンとしては、音の定位感やFPSで重要な足音の聴き取りやすさに優れており、メインイヤホンとして十分な性能を備えています。さらに音楽用イヤホンとしても高い実力を発揮し、ゲームと音楽を両立できるモデルは非常に珍しいと感じました。
価格は約1万円と手頃で、ゲームと音楽を両立できるイヤホンを探している方はもちろん、純粋に高性能なゲーミングイヤホンを求めている方にもおすすめです。気になった方は下のリンクより商品ページへ行けますので是非!
ふもっふのおみせ様、この度はレビューのご依頼をいただきましてありがとうございました。
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